ミニS/L鉄道開業の手引きコーナー

ヨーロッパでの小規模農園の経営は人件費の安い国からの農産物の流入や大規模農業との競争で経営的に成り立ちません、したがって古くからミニS/L鉄道などを取り入れて観光農園として経営している農家が各地にあります。日本の場合も昨今は中国などの農産物の大量流入で経営の改革が迫っています、筆者は今までに40、50箇所(主に英国、フランス、スイス等)のミニS/L鉄道を訪問、見学しましたが、その多くは次のような組み合わせで複合経営をして安定化を図っています。複合的に経営することでより多用な来客が見込まれること、また家族の多彩な要求を多シーズンに渡って満たすことで家族ずれをリピーターとして呼び込む狙いと思われます。これからこのような複合経営を志す方々に御参考になればと思いこのコーナーを立ち上げました。
ヨーロッパにおけるミニS/L鉄道の営業運転のレール幅は安全性の考えからほとんどが7.1/4ゲージです(稀に10.1/4ゲージがありますが)。しかし同好会やクラブなどのレール幅は5インチと3.5インチの狭いレールを併設されています。このレールはあくまで自分で製作した機関車を走らせる為の目的ですから脱線や横転などのリスクを自分で負担するとのルールです。しかしながらお客様を乗せて営業運転するとの目的では安全な運転を最重要なポイントに置くのはあたりまえのことですのでより安全な7,1/4幅が普及しました。
アメリカのごく一部の地区(主にカリフォルニア地区)では7.1/2のレール幅を採用している地域がありますが世界の大勢は7.1/4です、したがって7.1/4レール幅を採用することは機材の調達や処分にとっても非常に有利ですのでこれからミニS/Lの経営をお考えでしたら7.1/4を採用されることをお進めします。

 
ヨーロッパにおけるミニS/L鉄道と各種の複合経営の例

  • 観光農園+ミニS/L鉄道の組み合わせ    (各種の農作物)
  • フラワーセンター+ミニS/L鉄道の組み合わせ  (バラ園など)
  • 果樹園+ミニS/L鉄道の組み合わせ (りんご園、ぶどう園など)
  • ミニ貸し農園+バーべキューセンター+ミニS/L鉄道の組み合わせ
  • 釣堀センター+バーべキュー場+ミニS/L鉄道の組み合わせ
  • キャンプ場、バーべキュー場+ミニS/L鉄道の組み合わせ
  • ハーブ農園、小動物園+ミニS/L鉄道の組み合わせ
  • 博物館、工芸館+ミニS/L鉄道の組み合わせ
  • ジオラマ模型+ミニS/L鉄道+模型博物館の組み合わせ

営業の為の機材などが時々売りに出ますので、それらを紹介するコーナー


英国中部で常設運転場をそっくり販売したい経営者がいますのでご紹介します、現在週2日と祭日のみの営業で経営的に成功しているのですが、(同地で三十年間営業を継続) 事情があって経営を継続できなくなり11月までに全設備売却することになった次第です。主な設備は下記の通りです。

  • 2−4−2 ナローゲージのS/Lテンダー付きタンク車、(写真を参考にしてください):1両
  • E/L仕様のエンジンカー(写真を参考にしてください):2両
  • 運転車両(写真を参考にしてください):1両
  • 乗用車 2両連結型(1両に付き8−10人乗車可能) 2両連結(約10人乗車可能)
  • 乗用車 1両                                      
  • 1周400mの鉄製レール 2箇所のポイント付き(写真あり):1式
  • 信号、給水タンク、その他メンテナンス機材一式(写真あり) :1式
*車両はすべて7.1/4ゲージです

これらの機材をまとめてコンテナーに梱包して、日本に持ち込むことが出来ます。 輸送期間は約2ヶ月間ほどです。新たに機材を製作する場合の費用の半分以下で調達可能です。
御興味ある方は ベルメックス インターナショナル(株)迄メールないし電話でご連絡ください、 但し冷やかしのお問い合わせはご遠慮ください。

(1)切符売り場とゲート、信号機

(2)乗車場、給水タンク、待合ベンチ

(3)車両車庫、レール切り替え

(4)車両ゲート、信号機

(5)ナローゲージS/L車両ボイラーはオーバーホール済み

(6)別の角度からのS/L、運転し易いナローゲージ車両

(7)運転者がそっくり納まるE/L車両(エンジンカー)

(8)同じエンジンカーのエンジン内部

(9)別のE/L(エンジンカー)運転者が乗車して操作できるようになっています

(10)運転車両

(11)車両格納庫の内部、乗用車が見えます